2017年08月09日

これこれ、これですよ ―つちや(平石)―

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8月1日の続き。
この日ダントツに行きたかった店というのは宇都宮大学正門の向かいの路地を入っていったところにある蕎麦屋。どけんや@マンさんのこの記事に載っていたカツ丼の写真が衝撃的だったのだ。こんな卵の状態のカツ丼は見たことがない。もしこれが親子丼でも同様ならオレの求めている理想の親子丼に限りなく近いんじゃなかろうか。そう考えるともうここへ行きたくて行きたくて身悶えしていたのである。

予定通り仕事の途中の待ち時間で抜け出し、店に着いたのは13時45分頃。先客は2組。
できれば調理の現場を見たかったのだが厨房と客席とは壁で仕切られていた。案内に従って小上がりの席に着く。

ちなみにメニューはこちら。ただし表紙には「平日昼」と書いてあるので休日や夜は異なる可能性がある。
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もう注文は決まっているのだが一応順繰りに見ていくと「冷たいめん」の中になんと「えび天つけめん」っていうのがあってそこには「温かいつゆの中に―」と書いてあるではないか。これはもうひたし系当確。午前の伊勢忠で振られちゃった分がまさかこんな形で取り返せるとは。

しかしこの日の目当ては親子丼。いくら愛するひたし系とはいえ、これはばかりはどうしても譲れない。えび天つけめんちゃん、ゴメン。必ず食べに来るから。

注文を済ませ待つこと10分。やけに長く感じた10分であった。

蓋付きで登場。ワクワクするなぁ。
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イザ!
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蓋を開けた瞬間、卵の甘い香りが鼻孔に満ち、溢れた。
そして卵はとろっとろ。熱の入り方抜群。半熟とごく少しほとんど生のところがある。オレは親子丼の卵はあまり混ぜず白身なんぞはでろりんと分離している方が好きだと思っていた。これは十分に攪拌されているがそれでも所々白身が分離していて、オレの親子丼歴でも三指に入る、イヤ出し惜しみは止そう、最高の卵の状態だ。

ドキドキしながらまずは一口。
卵は舌と上あごで挟むと微かな抵抗の後、儚く溶けていく。
そして味付けは極々淡い。茶碗蒸しのような感じ。卵の本来の甘みが引き立つ。これほど味付けの薄い親子丼もこれまた初めて食べたが物足りなさはない。出汁も利いてはいるが出しゃばってもいない。卵の状態もすごいがこの味付けも感動レベルだ。鶏と卵の一体感もスバらしい。

これは全くの想像なのだけれど、この卵の状態からするとオムレツの製法を応用しているのではなかろうか。浅めの鍋を前後左右に激しく振りながら卵を少量の出汁と共に攪拌しつつ火を入れ、仕上がる直前に別鍋で煮ておいた鶏と玉ねぎを合わせるとこんな感じに仕上がる、ような気がしないでもない。もっとも想像が当たっていようがオレには到底作れそうもないが。

それにしてもとんでもないものを食べてしまった。今後しばらくは好物の親子丼を食べる気は起こらないんじゃないだろうか。この親子丼の感動が上書きされたくないから。

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つちや
木 1100-1400 1700-2000
028-633-0647
栃木県宇都宮市峰1−31−7

posted by すぱ九郎 at 02:14| Comment(2) | 外食
この記事へのコメント
毎度フューチャーありがとうございます。
ここの卵とじ加減は神業です。
お蕎麦屋さんの卵とじ丼としては最高峰かと思ってます。
仕事柄、ガッツリカツ丼ばかりでしたが、親子丼は盲点でしたね。次回はこれで
Posted by どけんや君 at 2017年08月10日 17:14
どけんや君さん、こちらこそいつもお世話になっています(実は次稿も…)。
ホント見事な一杯でした。美味すぎるというのも罪作りです。
味付けが繊細なので七味では強すぎると思い粉山椒を所望したのですが無いとのことで、これだけがちょっと残念でしたが。
Posted by すぱ九郎 at 2017年08月10日 18:32
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