2016年12月30日

「ひたし・ひやし」の定義

長らくおませしました(待っていた人は居ないと思うけど)、いよいよ「ひたし・ひやし」の定義の発表である。

まず始めに断っておくが「定義」といってももちろん当ブログ内だけでの話。オレが勝手に考えた事に過ぎない。

「ひたし・ひやし」(以下面倒なのでひたし系と呼ぶ)とは何なのか知らない方はこちらを読んでいただくとして、なぜわざわざ「定義」しなければならないのかということを先に書いておく。

ひたし系をひと言で表わしてしまえば、熱い汁に冷たい麺を浸けて食べる、ということになるのだがそれだけでは全国区の「鴨汁」も含まれてしまうし、以前少し触れたが肉汁うどんは宇都宮周辺のほか高崎や水戸などでごく親しまれているようだ。要は県北のひたし系をローカルフードとして確固たる存在にするためにはどこまでそう呼ぶべきか、きっちり線引きしなくてはならないと(勝手に、しかもだいぶ前に)思い至ったのである。

で、最終的に決めた定義はこのようになった(tada!)

「ひたし・ひやし」の定義
栃木県北部地域(とその周辺)において、茹で上げた麺(蕎麦またはうどん)を冷水で締めて冷たくしたものを熱いつけ汁で食べる料理でなおかつ次の三項目うちの少なくとも一つを満たす物。
・具材がない(薬味程度は勘定に入れない)。
・主な具材が天かす(揚げ玉)または天ぷら。(注1)
・メニュー名に「ひたし」「浸し」「ひやし」「冷(や)し」のいずれかが付く。(注2)

(注1) 別添でも可。またいわゆる「薩摩揚げ」は除く。
(注2) 張り紙を含め周知しているものに限り、いわゆる裏メニューは対象外。

なお、店側の認識は考慮に入れない。店側がひたし系だと考えているとしても当定義に当てはまらない場合は認定しないし、逆にひたし系ではないと店側では思っているとしても当ブログでは勝手に認定する。もしひたし系として扱って欲しくないとお考えのお店はどの記事でも構いませんのでコメント欄にでも書いていただければ除外いたします(一応裏は取ります)

実はこの定義の構想はもうだいぶ前からほぼ固まっていたのだが、最後まで悩んだのがメニュー名に「ひたし」等が付けば良いという項。
というのも、オレの考えではひたし系には天ぷらが付き物なのだ。だがオレがひたし系の両横綱だと思っているすゞや食堂さかえやではすべての暖かいメニューをひたし系に出来てしまうので「ひたしカレー」なんてのもアリ。だがこの両店はひたし系を売りにしている店だし、天ぷらを種とした「普通の」のひたし系が確固とした存在としてあるのでスピンアウトも有りにしたいという思いが強かった。
これだけなら特に悩むこともなかったのだが伏兵が潜んでいたのだ。大田原市の蕎麦・うどん店「からはし」である。

こちらの店ではメニューに「つけ麺」という柱があってそこに「肉ときのこのひたしそば(うどん)」と「鴨つけ汁そば(うどん)」の2つが載っている(2015年12月現在。最近ご無沙汰なので変わっていたらゴメンなさい)。鴨つけ汁の方は先にも書いたように全国区だしメニュー名に「ひやし」も「ひたし」も含まれていないので除外してしまっていいのだが「肉ときのこ―」のほうには問題あり。というのもこちらはオレの考えでは肉汁系でひたし系ではないと思っているのだがこの定義だとメニュー名に「ひたし」と明記されているのでひたし系認定なのである。
これが問題の品
この店に天種系のひたしか、せめて素ひたしがあれば肉汁系のこれもスピンアウトと考え納得できるのだがそれがない。ここにはそのほか「かき揚げそば(冷・温)」とか「野菜天ぷらそば(冷・温)」というメニューがあるので、頼めばたぶんひたしにしてくれるとは思う。のではあるがそれがメニューに載っていないという事実が重要だとオレは考える。せめて「つけ麺に出来ます」と張り紙でもあれば納得するんだけどなぁ。

このように主がなくて従だけというのはいかがなものかという思いがあり、そういう意味ではこの店の「肉ときのこ―」はひたし系に含めたくはなかったのだがそうすると今度はすべてのスピンアウト系を否定することになってしまう。
このモヤモヤを解消できる定義を考えてもみたのだがそれでは複雑になって分かりにくくなってしまう。結局「からはし」の「肉ときのこ―」もひたし系とすることを自分に納得させることにして、定義を出来るだけスッキリさせる方を優先させた。

それから麺を盛る器の違い(丼か蒸籠か)にも拘っていたのだがこれは考慮に入れないことにした。ひたし系で伝統ある店が蒸籠で出すことも少なくないし、同じ店でもメニューや麺量によって蒸籠だったり丼だったりすることもあることが解ってきたからだ。

とまぁ、こんなどーしよーもないことをグダグダと1年以上に渡り考えていたというわけ。そもそもオレの個人的なブログ限定の話なので個々の状況に合わせてオレが勝手に決めてしまえばいいだけことなのだが「定義」として文字にする限りは出来るだけきっちりしたいという思いがあってねぇ(←どうでもいい細かいところにこだわるタイプ)。
ともあれこれで今まで判断留保としていた件をはっきりさせることが出来るようになったし、新規開拓も怠らずに地道に「ひたし・ひやしマップ」を充実させていきたいと思う。

posted by すぱ九郎 at 13:11| Comment(2) | ローカルフード特集
この記事へのコメント
西那須野のさかえやは徒歩で行けるので、いつもびいるを注文します。かどやも歩いて行けるのですがせっかくなので、びいるを2本飲んでしまい危うく蕎麦を残しそうに、ついつい鰹節を買って削ったりしました。再会希望です。
Posted by まるう at 2017年05月12日 02:06
まるうさん、えーと、初めまして…ですよね?それともどこかでお目にかかりましたっけ?もしそうなら、思い当たる方がなくて、スミマセン。

さかえややかどやが徒歩圏内とは羨ましい限りです。あの辺りでは私もびいるを飲みたくなってしまう店がたくさんありますね。

ブログはもうずいぶん更新していませんが「再開」する意思はあり、実際連休前には記事にも着手していたのですがPC的トラブルがあってそのときはアップできませんでした。それも一昨日解消したのでタイミングを見て近日中に別記事で更新できると思います。

半年近くも更新していないにもかかわらずたくさんの方がチェックして下さっているのは私も気づいておりました。再開する以外にそれらのお気持ちに応える方法はないと思っています。
Posted by すぱ九郎 at 2017年05月12日 05:52
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