2016年07月19日

八度目(くらい)の正直 ―おっちゃん(黒磯)―

昨年の末、とあるフリーペーパー(誌名失念)を手にしてペラペラと捲っていたら「ラーメンおっちゃん復活」という広告が目についた。「伝説の」みたいな形容詞も付いていたかもしれない。いずれにせよ復活というからにはかつて営業していたのだろうがそもそも知らない店で、どうやら黒磯らしいのだが所在地も電話番号もそして営業開始日も広告内に記載がなく詳細は全く不明。
気になってその日のうちにネットで調べたところ1件だけかつての店を訪れたブログ記事らしいものを見つけることができた。その記事によるとどうやら豚骨ラーメンの店だったらしい。そして幸いにも住所が記載されていたのでStreet Veiwで確認してみたら該当の住所は住宅街の中の角地で普通の民家のように見える古い建物が写ってた。ただ、家の角には自販機が置かれていて、壊れてしまって文字は読めないが何らかの看板がまだ残っていたし、よく見るとかつては店の入り口だったところを塞いだ様な形跡もあり、以前はここが何らかの店舗だったことは確かなようだ。
それ以来「おっちゃん」のことが妙に気になってしまい、今年に入ってから何度かその場所を尋ねてみている。とはいえ「おっちゃん」が「復活」するのは別の場所かもしれないのでこれは賭けだ

最初にそこを訪れたのは1月だっただろうか。広告から2ヶ月くらい経っていたのでもうそろそろ開業していてもおかしくない時期だと思っていたのだが、Street Viewに写っていた建物は無くその代わりに新築の2階屋が建っていたが看板も無くごく普通の民家のように思えた。ただ家の周りがまだ造成中のようであった。

その後ひと月に1、2度「おっちゃん」(かもしれない所)の様子をうかがいに行っている。

2度目の時は最初の時と大して違いは無かったが3度目の時は建物周りをどうやら駐車場にしている雰囲気があったのでだいぶ希望が膨らんだ。

4度目の時は入り口に暖簾掛けができていたので、暖簾こそ出ていなかったものの少なくとも何らかの飲食店であろうと期待が高まる。

しかしその後も何度か訪れてみたものの外観に変化はなく、看板もない。

この辺りで方針を変えた方が良いかもしれない、と思う。それまではずっと昼飯時に訪れていたのだ。もしかすると夜だけの店なのかもしれない。
そこで7月4日、夜の9時頃に訪れてみたのだが…やっぱり開いてない。これはダメかなと思ったのだがもしかしたら定休日なのかもしれないと考え直し7月15日これが最後のつもりで訪れてみたら、「おっちゃん」と書かれた赤い提灯が暖簾と共に下がっていたのだ。実に8回目位にしてやっとおっちゃんに巡り会うことができたわけだ。

すっかり建て替えてしまったのでStreet Viewとは全く印象が異なるがやはり店は角地で通りに面した2面がが駐車場になっており全部で6台ほど駐められるようになっている。
店内は狭くカウンターが5、6席にテーブルが2つだけ。このときカウンターには常連客と思われる3人連れが陣取っていた。
カウンターの内側には思いの外若い男性が2人。どうやら年上の方が店主の様だ。カウンターの上面には文字が書かれた大きな一枚板が掲げてあって、それによるとどうやらこの店主がかつての「おっちゃん」の息子なのだろう。

テーブル席に着いてまずはメニューを拝見(飲み物は省略)。
160715-11.jpg
やはりラーメンは豚骨が主体のようだ。
ちゃんぽんや牛すじ煮込みなどにもかなり惹かれたがやはり基本であろう豚骨ラーメンに決めた。餃子も付けることにする。

壁に営業時間や定休日が貼ってあったので確認するとやはり夜だけの営業で定休日は月曜日。確かに前回来た7月4日は月曜だった。となると4回目に訪れた頃(4月くらいか?)には既に営業を始めていたのかもしれない。

注文から10分ほどでラーメンと餃子が同時に届いた。
160715-12.jpg
ラーメンは博多系の王道と言ってもいいだろう。低加水ストレートの細麺と豚骨スープの組み合わせ。紅ショウガと高菜は卓上にはないがカウンターの隅に置かれており各自そこまで取りに行く仕組みのようだ。博多ラーメンなのでマー油やニンニクなどは無い。

ごっそりと麺を箸で掬い取り、一気に啜る。

麺はかなり柔らかめ。この手の麺はもっと硬めがいいな。スープは全く臭みも無くとてもまろやかだ。豚骨としてはあっさり目かもしれない。化調がやや多めだが油の量といい塩気といい豚骨の加減といいとてもバランスが取れている。旨い。
博多系の麺は伸びるのが早いせいか量を少なめにしてその分替え玉を安くする傾向があるが、一般的なラーメンの量くらいあった。博多系としては多めだと思う。替え玉を頼むつもりでいたのだけれど、餃子も頼んじゃったしな…どうしよう。

160715-13.jpg
ラーメンが一区切り着いたところで餃子に箸を付ける。
餃子は西に行くほど小さくなる傾向があり、関東のものより大阪のは一回り小さく、博多のは更に小さい。なのでここの餃子も小さめなのかと思っていたのだがこの辺りでよく見かけるサイズだった。
餡の野菜は細かめ。野菜と肉の配合バランスが取れていて中道的だ(こういうのを「普通においしい」と表すのだろうか?)。

餃子をあらかた片付けたところでだいぶ腹は溜まったのだが、どうしてもこの機会に替え玉を試したい。カロリーオーバーだが断行することにし、今度は硬めでお願いした。
ついでにカウンターから紅ショウガと高菜漬けを小皿に盛ってくる。

今度の麺は最初のものよりだいぶ硬めだったが、個人的にはこのくらいが「普通」で良いのではないかと思った。この店では硬め硬めで攻めた方が良さそうだ。
紅ショウガと高菜をトッピングしたのでスープがやや攻撃的になる。何も入れないまろやかなのもイイが、少々角が立ったのもイイ。このスープは派手さこそないもののいろんなものを抱え込める懐の深さがある。替え玉も完食。スープも飲み干してしまった。

やはりここで替え玉はちょっと多かった。腹がいっぱいだ。でも幸せ。

県北では数少ない豚骨ラーメン。昼の営業がないのは残念だが、良い店を見つけることができた。

160715-14.jpg
おっちゃん
月 1800-2600(日-2400) 7/19-21は臨時休業(2016年)
栃木県那須塩原市新町115−74

posted by すぱ九郎 at 23:04| Comment(0) | 外食
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
古い記事へのコメントも大歓迎 わーい(嬉しい顔)